桃太郎の舞台裏



Case1:キビダンゴ

「よし、姉さんはキビダンゴ!!!」

「えーーーーーーー!!!」

「わ〜い☆さくらさんもらえるなら、菜月、鬼退治に行きま〜す!!!」

「おっ、菜月、行ってくれるか!?」

「うん、張り切って行っちゃうよ♪」

「ちょっ、ちょっと待ってください!何で私が…!!!」

「じゃあ、さくらさんも〜らい」

「待ちなさい、ちょっ、菜月さん!?」



「…僕はチーフの方がいいな…」





Case2:夜中のチーフと…

「何してるんですか、チーフ?こんな夜中に…」

「蒼太か…いや、ちょっとな…」

「これは…桃太郎のハッピと鉢巻?」

「あぁ…オレがあいつにしてやれることはこれくらいだから」

「チーフ…」

「男のオレはあいつの母親にもおばあさんにもなってやれないから、せめてこれくらいは。縫い物なんてやったこと無いから、あまり上手くは作れないがな」

「そんなことないですよ。チーフは立派におばあさんの役目を果たしていますよ」

「どういう意味だ?」

「言葉通りの意味です。きっと、太郎も喜んでくれますよ。鬼退治も上手くいきます」

「鬼退治……それが済んだら、太郎は…」

「…………」

「あれ?何か目にゴミが入ったかな…手元が……痛っ!?」

「大丈夫ですか?」

「なんでもない、ちょっと針で刺しただけだ」

「ちょっと見せてください」

「なんでもないって、おいっ、ちょ、蒼太!?」

「消毒の代わりですよ」

「///あ…ありがとう…」

「ほら、涙拭いてください。僕も作るの手伝いますから」

「うん…」

「大丈夫、もし太郎がいなくなっても、僕がずっとチーフのそばにいますから」

「なっ///何を言ってるんだ!!!痛っ!」

「ほらほら、気をつけてください、チーフ」

「だー!自分でできるから!!!」




こうして夜は更けていきましたとさ。