「あぁ…今年の夏もそろそろ終わりですか…」

「すっかり、朝夕が涼しくなりましたね〜」

「秋か…食欲の秋…また腹が出てきそうだな…」

「……今年の夏も彼女が出来なかった…」

「またですか、ハボック少尉?」

「毎年同じこと言ってんじゃねぇか?」

「まぁ、この時期の風物詩みたいなものですな」

「うっさい…」

「なんだ、また彼女ができなかったのか?」

「「「大佐!?」」」

「情けないやつだな…彼女の一人も作れんとは」

「そんなに言うなら、見本見せてくださいよ、大佐。例えば、大佐ならどうやってナンパするんスか?」

「いいか、ナンパは一瞬が勝負だ!後姿だけでも『コレだ!!』っていう女がいたら、すかさず後ろから声をかける。

『素敵なお嬢さん、一緒にお茶でもいかがですか?』

そして、女が振り返った瞬間に、最高の笑顔を見せる。この一瞬が大事なんだ」

「分かったッス、大佐!!!!」



数日後…



(おっ、後姿がオレ好みの美人発見!!!)

「素敵なお嬢さん、オレとお茶でもいかがですか?」

「えっ?」

「………っち、中尉!?!?!?!?!?」


「ん?ハボックはどうした?」

「なんでも、出勤途中でものすごくショックなことがあって、今日は来られないと連絡が…」

「…また振られたのか?」



振られた方がまだマシだったと激しく後悔したハボックであった…